Vol.28 野田市立第一中学校出身 中村宗平さん

 小学3年生の頃に友人から誘われ、持久走大会でよい成績を残したかったことから陸上競技を始めた中村さん。小学生時代は東葛RCに所属し、野田市民駅伝で入賞した経験がある。中学入学後は陸上競技部に入部した。

第76回東葛駅伝7区(左が中村宗平さん)

◆第76回大会は7区を出走

 中学1年時は登録メンバーに入れず、インフルエンザに感染して直接応援にも行くことができなかった。自宅でYouTubeの配信を見てチームを応援した。
 「中学2年時の7区は、ほとんどの学校のAチームの選手が集まる区間でかなり緊張しました。8区の選手が怪我明けであまり走れていない状態でしたので、後ろに差をつけることを意識しました」。

◆中学2年時の千葉県中学新人駅伝は優勝

 葛北支部新人駅伝と千葉県中学新人駅伝で野田一中は優勝。葛北支部新人駅伝は5区、千葉県中学新人駅伝は4区を走りともに区間賞。「少しは優勝に貢献できた走りができたと思います」。中学3年の5月に1500mで自己記録を更新後、しばらく記録を更新できず苦しかった。千葉県中学通信大会でチームメイトが全国大会、関東大会に進出を決めた中、千葉県中学総体共通男子1500mに出場したが、軽い熱中症でいい走りができなかった。「田中知樹先生は、タイムが伸びないときに寄り添ってくれたり、常に負けない意識を持たせてくれました」。県総体以降は、駅伝に焦点を合わせた。

◆中学3年時の葛北支部駅伝は2位

 東葛駅伝に弾みをつけるために葛北支部新人駅伝、県中学新人駅伝に続いて優勝を狙っていたが、ケガ人が出てベストメンバーを組めず、チーム状態は上がらない中で葛北支部駅伝を迎えた。心のどこかで「今回は勝てないかも」という思いはあった。1区佐藤琉翔さんから3位でタスキを受け、2位に順位を上げて3区宍倉遥馬さんへつないだ。「順位は1つ上げましたが、常盤松中2年の木村惇志さんが区間賞で1位になり、1位との差を広げられたのは悔しかったです。総合タイムは優勝の常盤松中と30秒差の2位でした。自分がもう少し頑張っていれば後続の選手の負担を減らせたと思います。葛北支部駅伝で常盤松中に負け、東葛駅伝は絶対に勝ってやるという気持ちになりました」。野田一中は、全校生徒が校庭に集まり、東葛駅伝の10区間を決める選考会を行う。私はものすごく負けず嫌いで、後輩の佐藤琉翔さんをライバル視していた。メンバーに入るのは確信していたので、選考会は緊張することなく楽しんで走れた。ハイレベルなメンバー選考で1位になり自信もついた。チームも東葛駅伝初優勝に向けて自然と気持ちが高ぶり、調子も上がった状態で最後の東葛駅伝を迎えた。

◆第77回大会は2区を出走

 田中先生から「選考会2位の佐藤を1区、選考会1位の中村を2区に起用して、逃げ切る作戦で行きたい。頼むぞ」と話があり、2区を走ることになった。「1区の佐藤琉翔が必ず先頭の方で来ると信じていました。3区の岩口莉空に1位でつなげたかったですが、ラストスパートで競り負けて1位と約3秒差で3区に託しました。走り終わった後は、配信を見ながら『頑張ってくれ』の一心でずっと後続の選手たちを応援していました。東葛駅伝は道路の片側を封鎖して行うとても大きな大会で、コースの近所の方々が多く応援に駆けつけて声援が大きく、とても貴重な経験ができました。優勝はできなかったですが、7区倉持壮が主将の意地を見せて7区終了時に1位になり、野田一中としての見せ場はあったと思います。8区の野口大輔が最初から飛ばしすぎて少し焦りましたが、『そのまま引き離して優勝を決定づけてくれ』と祈りながら見ていました」。

第77回東葛駅伝2区(右が中村宗平さん)

第77回東葛駅伝2位 前列左から6番目が中村宗平さん

◆全国中学駅伝を目指して挑んだ千葉県中学駅伝は2位

 葛北支部駅伝、東葛駅伝と連続して2位で終わり、全国中学駅伝に出場するために千葉県中学駅伝は、今度こそ負けられないと思った。倉持壮さん、佐藤琉翔さんが3000m、石塚大稀さん、宍倉遥馬さんが1500mで全国大会に出場し、6区間中4区間に全国大会経験者がいるのは野田一中1校で、東葛駅伝の10区間より短い6区間になる県中学駅伝は野田一中が有利だと思っていた。「支部駅伝、東葛駅伝と連続で悔しさを味わい、チームの団結力は上がったと思います。その反面、県中学駅伝で負けたらすべてが終わる、というプレッシャーもありました。2区宍倉遙馬から2位でタスキを受け、前にいたのは常盤松中ではなく湖北台中で、1位どころか2位にすらなれないかもしれないと想定外の展開に少し焦ってしまい、前半から飛ばしました。その分、競技場へ入った後のラストが伸びず、競り合いに負けて、3位で4区倉持壮へつなぎました。1位湖北台中との差は詰めましたが、区間4位で順位を1つ下げて申し訳なかったです。総合タイムは常盤松中と12秒差の2位でしたので、葛北支部駅伝と同様に自分がもう少し頑張っていればという思いは残りました」。千葉県中学駅伝で惜しくも優勝を逃したが、関東中学駅伝は千葉勢1位を狙った。野田一中は3位で千葉勢では2位の常盤松中に次ぐ2番手となった。「関東中学駅伝は5区区間2位で7位から5位へ順位を上げることができました。個人的にはこの1年で走った駅伝の中でいちばんの走りができました」。

2025年2月 千葉県中学新人駅伝優勝 前列右から2番目が中村宗平さん


2025年11月 千葉県中学駅伝3区

◆2024年に全国高校駅伝に初出場した西武台千葉高校へ進学

 自宅から自転車で通えること、睡眠やケアなどの時間を取れること、知っている先輩が多いことから西武台千葉高校への進学を決めた。受験勉強期間は、勉強に専念し、合格後は野田一中に自主練習に行ったり、柏の葉公園や野田市の陸上競技場周辺で陸上競技を通して知り合った他校の選手たちと練習をして中学卒業までを過ごした。

◆今後の目標

 4月の支部予選は800mとオープン3000mを走った。これからは1500mを伸ばしていこうと思い、駅伝で戦力になることを考えている。「今年は千葉県高校駅伝の3km区間に選ばれるように力をつけたいです。高校3年間では最終的にチームのエースになり、個人種目では1500mで全国高校総体に出場することと全国高校駅伝を走ることが目標です」。陸上競技は、「とにかく楽しむことを大事にしている」中村さん。これからの成長が楽しみだ。
(取材=さとる)

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