進化するレシピ大会。環境にも配慮した絶品メニューで競う!
柏市保健所管内給食研究会が主催する『食から考えるSdgsレシピ大会』が10月25日、京葉ガス料理教室 柏の葉で行われました。
千葉県および柏市の給食施設や食品関連企業に勤務している栄養士やスタッフを対象にし、災害時でもおいしく食べられるレシピを競ってきた同大会。今回から一般枠からの応募も可能になり、地元企業であるキノエネ醤油、パスタのニューオークボなども協賛し、更に盛り上がりを見せています。
4回目となる今回のテーマは、乾麺をつかった『地球も家計も喜ぶサステナブルレシピ』。
最終審査に残った4組のレシピは以下の通り。
トマトミルクスパゲッティ(医療法人社団青嶺会 松戸整形外科病院 伊藤敬子)

使用した乾麺:ニューオークボクラフトスパゲッティ1.7mm
ポイント:災害用備蓄のトマトジュースと鮭の中骨缶詰を使用したメニュー。トマトとココナッツミルクでまろやかな味わいに。鮭の骨の食感が良いアクセントに。
サステナブルな豆乳担々麺(ハーブランド認定栄養ケア・ステーション 照井結美、佐々木寛菜、佐藤来美)

使用した乾麺:中華麺
ポイント:肉を大豆ミートに、牛乳を豆乳にチェンジ。動物性食材を植物性食材に代え、環境にも配慮しつつ満足感のある担々麺に仕上げた。廃棄されがちな野菜の皮も使用して食品ロスにも貢献。
トルティーヤ風そうめん温雅荘アレンジ(温雅荘 前田由佳子)

使用した乾麺:そうめん
ポイント:茹ですぎて余ってしまったそうめんを使用。ピザ用チーズとそうめんを混ぜてフライパンで焼いたらカリカリ食感の生地が完成!好きな具材をトッピングして楽しみながら食べられる。
シーチキンとしめじの薬味たっぷりそうめん(一般枠・桃崎 愛)

使用した乾麺:そうめん
ポイント:そうめんと具材をいっぺんに茹でることで光熱費を削減。シーチキンにめんつゆを染み込ませることでしっかりした味付けに。大葉やみょうが、すりおろした生姜などの薬味をたっぷり使って減塩効果も!
審査員は、料理研究家 大瀬由生子氏、柏市保健所管内集団給食研究所事務局会長 宇佐見さくら氏、松戸保健所管内集団給食協議会 会長 星野進氏、柏市保健所管内調理師会会長 森信悟氏、柏市役所 総務企画課課長 浅野ミホコ氏、キノエネ醤油株式会社 研究所 商品開発室室長 管波 清輝氏、同総務部 総務課主任 吉永 貴彦氏。

審査の結果、ハーブランド認定栄養ケア・ステーションの「サステナブルな豆乳担々麺」が最優秀賞に輝きました。大会1回目から参加している同団体は、念願の最優秀賞受賞に感無量の様子。
審査員特別賞は松戸整形外科病院の「トマトミルクスパゲッティ」。

最優秀賞のチームには賞金3万円とキノエネ醤油の調味料6本セット、ニューオークボのパスタセットが。審査員特別賞にはワインとキノエネ醤油調味料6本セット、ニューオークボのパスタセット。3位にはキノエネ醤油調味料3本セットとニューオークボのパスタセット、大瀬由生子先生の料理本が贈呈されました。
審査委員長の大瀬先生は、「本日のメニューには『つくる責任、つかう責任』(Sdgs12)や、『すべての人に健康と福祉を』(Sdgs3)といった理念が、確かな工夫と創意によってかたちにされていました。地元の食材や備蓄商品を上手に活用し食材の皮まで無駄なく使う姿勢には、未来を見据えた食の在り方が感じられます。栄養バランスにも配慮された献立は単なる料理を超え、『持続可能な社会を食から支える』という強いメッセージそのものです。皆さんの発想力と実践力に心から敬意を表します」と話し、大会を締めくくりました。
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