旅スケッチ 「千葉県立美術館」のミュージアムマーケットに行ってきた「千葉ポートタワー」周辺(千葉市)
千葉県立美術館の中庭でミュージアムマーケット(MuMa)が開催されると聞いて、行ってみた。県内中心に活動する小売業者が出店し、アートとデザインに関する雑貨や古本などを販売していた。

古い布切れで作った、枯れない花が目に入り、古着店を覘いた。「ものが上手に循環していく仕組みを考えるのが好き」という三和沙友里さんはアパレルブランド「energy closet(エナクロ)」を立ち上げ、古着に新たな命を与える活動をしている。

「カディワークス」は鍛鉄(たんてつ)の店。看板や家具、エクステリア等センスのいい作品が陳列されている。奥のマイルス・デイヴィスのレコードジャケットに注目。ブルーノート版だ。店主もこのレーベルのデザインの良さを力説。店のアクセントとして飾ったものが共通の好みだったのでうれしくなった。

珈琲染めの店「arbre」。手織のバック!珈琲の出涸らしを再利用して糸と布を染めているという。珈琲好きにはたまらない。手触りが柔らかで、ぬくもりがある。

古本屋は絵本の見せ方に工夫がある。なだらかに崩れたままの絵本が幼い子と同じ目線になっている。「関東近県の街から街へと移動し、新しい人々との出会いを楽しんでいる」と店主。

入口付近にいた四人組は似顔絵を描くグループ。作品の展示方法がユニーク。円形の洗濯物干しに作品を吊るしている。

一つひとつの店が個性的で面白いのでランチを食べるのを忘れた。寸胴鍋に魅かれてスタンド割烹「お席みきち」の前に立った。「みきち風芋煮」を注文。実店舗は西千葉駅近くにあり、七席のカウンターのみの割烹だとか。こういう新しい和食店を発見できるのもこのイベントの良いところ。

美術館の中庭を出て千葉ポートタワーへ向かった。夕暮れの海辺の風景が黄金色に染まっている。

砂浜には様々なものが漂着している。何か作れないかと、長く不定形な物体を拾った。

キッチンカーを見つけたので、焼きそばを注文。富士宮風焼きそばは麺が太くて少し硬い。肉カス入りでショウガがふんだんに入っているのがいい。

海へ目を向けると、等間隔に並んで夕陽を見ている六羽のカモメと同じ時間の流れの中に入った。急に一羽が飛び立ち、我にかえる。


◆今回の散歩データ
3キロ、約3時間。
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