春の野の花、スミレの仲間を探してみよう

スミレの仲間は日本に約60種あり、花色ちがいの品種なども含めると、その数は200を超えるともいわれています。今回はその中から東葛地区で探せるスミレの仲間を10種紹介します。

 まずはスミレ科の代表種、その名もずばりスミレ。日当たりのよい土手などに生え、4月頃に「すみれ色」とも称される濃厚な紫色の花を咲かせます。

 ノジスミレはスミレよりも一足早く、3月半ばから咲きはじめます。花は青みがかった紫色で、縁が少し波打ち、甘くてやさしい香りがあります。

 ヒメスミレは公園や道ばたなどに生えます。スミレの花には後ろに長く突き出る「距」があり、ヒメスミレはここが白いのが特徴です。

 アリアケスミレは水辺などやや湿った場所に多く、4月頃に白~紫色の花を咲かせます。花びらには濃い紫色の筋が入ります。色の濃淡は花ごとに異なり、その様子を色変わりの激しい「有明の空」に見立てたのが名前の由来になっています。

 タチツボスミレは木陰に多く、4月頃、薄紫色の花を咲かせます。花後は茎がのびて20cmくらいの高さになります。

 ニオイタチツボスミレはタチツボスミレに似ていますが花色は濃く、名前のとおり花に良い香りがあります。自然度の高い雑木林に生えるので、今回の10種類の中では最も発見難易度が高いといえるかもしれません。

 ツボスミレは小さな白っぽい花を咲かせます。花期が遅いため花には5月まで見られます。ニョイスミレの別名があります。

 マルバスミレは雑木林の薄暗い場所に生える種類で、白い花を咲かせます。名前のとおり葉は丸みを帯びています。

 アカネスミレも雑木林周辺に生える種類で、やや赤みがかった紫色の花を咲かせます。葉は毛が多く、触るとふわふわしています。

 そして最後はアメリカスミレサイシン。北アメリカ原産の外来種で、園芸植物として栽培される一方、繁殖力が強く各地で野生化しています。濃い青紫色のパピリオナケア、白色で真ん中が青紫色のプリセアナなど、花色にはバリエーションがあります。いずれも土の中にワサビのようなゴツゴツとした根茎があります。

 身近な場所にも意外に野生のスミレの仲間が咲いているものです。ぜひ散歩がてら探してみてくださいね。

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