真夏の暑さにも負けず、元気に飛び回るアゲハチョウの仲間

本記事が届くころには東葛地区も梅雨が明け、本格的な夏となっているのでしょうか。今回は夏休み特集として、子どもたちに大人気の昆虫の中から、アゲハチョウの仲間を取り上げたいと思います。

アゲハチョウの仲間はチョウ目アゲハチョウ科に分類される昆虫の総称で、日本には約20種が生息しています。東葛地区で出会えるのはナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ジャコウアゲハ、ナガサキアゲハの6種類です。

左:ナミアゲハ 右:キアゲハ

アゲハは漢字で「揚羽」と書きます。その由来には諸説ありますが、花の蜜を吸うときも翅(はね)を「揚げた」ままだからとする説が有名です。確かに翅を立ててパタパタはばたきながら花の蜜を吸っていることが多く、それゆえに観察しづらく、カメラマン泣かせでもあります。ただ、翅を広げてとまることもあるので、そういうときを狙って模様を観察してみましょう。

ナミアゲハは、幼虫がミカン科の植物(柑橘系の樹木、サンショウなど)の葉を食べて育つので、庭にそれらを植えているとよくやってきます。キアゲハはナミアゲハに似ていますが、翅を広げたときのつけ根部分の模様がちがいます。ナミアゲハが網目状なのに対し、キアゲハは黒く塗りつぶしたようになっています。またキアゲハの幼虫はセリ科の植物(セリやニンジンなど)の葉を食べます。

左:クロアゲハ 右:アオスジアゲハ

アオスジアゲハの幼虫は、クスノキなどの葉を食べて育ちます。クスノキは公園によく植えられるため街中でもよく見かけます。

ジャコウアゲハはオスとメスとで姿が異なり、オスはクロアゲハに似ています。幼虫は土手などに生えるウマノスズクサの葉を食べます。ウマノスズクサには毒成分があり、これを体内に蓄えることで、鳥などの天敵から身を守っています。

上左:ジャコウアゲハの雄 上右:ジャコウアゲハの雌

下左:ナガサキアゲハの雄 下右:ナガサキアゲハの雌

そして2008年頃から急に増えたのがナガサキアゲハです。本来は四国や九州などに生息する南方系の昆虫でしたが、分布を東へ北へと広げてきているのです。他の5種類のアゲハチョウの仲間に比べると大型で、耳元をかすめたときにバタバタと羽音が聞こえるくらいです。また翅の先にあるしっぽのような突起(尾状突起)がないのも特徴のひとつです。

ナガサキアゲハもオスとメスとで姿が異なります。

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