オーエンス八千代市民ギャラリーだより10

ふれあい毎日

※トップ写真  海老澤巌夫「西伊豆の村」1981年 油彩画

秋の常設展

「収蔵作品展」~同時代を生きた作家たち 晩年の作品から~
(先月号からの続き) 開催中~12月27日(日)まで

本展では、星襄一(ほしじょういち)、海老澤巖夫(えびさわいわお)、佐藤忠良(さとうちゅうりょう)の3人の作家の晩年の作品に注目して展示をしています。彼らは1912年から1915年という同時期に生まれ、大正、昭和、平成と激動の時代を生き抜きました。

星襄一、海老澤巖夫は、晩年の1970年代を八千代市勝田台で過ごし、佐藤忠良は1980年代に市に作品を寄贈するなど、八千代市と深い縁で結ばれています。

星は台南にて13年間教職に就いた後、42歳で都内の美術学校を卒業し、木版画家への道を邁進します。特に代表作の「樹」シリーズでは、その深い精神性を表現しており、本展では、亡くなる前年に制作した12の「樹」作品を展示しています。

海老澤巖夫は、洋画家として活躍するとともに、千葉大学名誉教授として多くの画家や教育者を育て、千葉の文化振興に大きく貢献しました。特に、水や川への思い入れの強い作品を多く残し、迫力のある大型作品でも知られています。本展では、43歳から最晩年の65歳までの作品を展示しますが、その最大作品は横幅160㌢を超えます。

佐藤忠良は、苦学をして東京美術学校で彫刻を学び、第二次世界大戦でシベリアに3年間抑留されながらも帰還を果たしました。69歳でフランスの国立ロダン美術館にて個展を行うなど、98歳で没するまで一心に作品制作を行いました。主に80歳の頃の作品を展示中です。

彼らの生きた時間に寄り添いながら、その最晩年の作品と向き合うとき、私たちは自らの来し方に何を想うのでしょうか。開館時間は9時~20時。月曜休館。(学芸員 矢野)

▽問☏047・406・4116。(八千代市村上2510)。
▼アクセス:東葉高速線「村上駅」下車、徒歩約10分。バス「米本団地行」(中央図書館経由)「中央図書館」下車。所要時間約5分。

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