民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある 千葉県立美術館6月29日㈰まで開催中

アート

日本民藝館「生活展」会場写真 1941年

 
約100年前の思想家、柳宗悦は日常生活のなかで用いられてきた手仕事の品々に美を見出し、「民衆的工藝‐民藝」の考えを提唱した。千葉県立美術館では、29日まで「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」展を開催中だ。 

日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつある。

スリップウェア鶏文鉢 イギリス 18世紀後半 日本民藝館蔵 Photo: Yuki Ogawa

本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示。さらに、いまに続く民藝の産地での作り手と手仕事の紹介や、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションによって、現在の民藝のひろがりも紹介する。

千葉会場では特別に、我孫子時代の柳宗悦にスポットをあて、千葉と民藝の関わりも紹介する。

●会場:千葉県立美術館 第1・2・3・8展示室
●会期:開催中~6月29日(日)。*月曜休館。
●時間:9時~16時30分。(有料入場は閉館の30分前まで)
●入場料:一般500円 高校・大学生250円。
(中学生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料)
(学生証を掲示し、アンケートに答えた高・大学生等は入場料無料)
▽問☏043・242・8311(千葉県立美術館)                                                                  

小鹿田焼(大分、現代作:坂本工窯、坂本浩二窯) Photo: Yuki Ogawa