壊れた玩具に再び命を! ふなばし「おもちゃの病院」活動広がる 船橋市
写真:頼れるおもちゃドクターたち
八千代緑が丘イオンモールで「おもちゃの病院」が開院された。開店と同時に大切なおもちゃを抱えた家族連れが次々と訪れ、開始直後から「患者」の持ち込みが絶えず、ボランティアの「ドクター」たちが息つく間もなく対応にあたった。
ふなばし「おもちゃの病院」の活動は2006年に、院長を務める辻捨夫さん(68)が定年退職を機に船橋市内の自宅で開設。活動は習志野、船橋エリアが中心で、公民館、児童ホーム等の公共施設、商業施設など10会場で開催。年間延べ108回、参加ドクター712名、修理件数約2000件、完成率97㌫の実績で活動。活動の背景には、修理を通じて「物を大切にする心」を育むという辻院長の強い思いがある。「直った時の子どもの笑顔がいちばんです」と目を細める。
在籍ドクターは60代以上の技術職経験者が中心。所定の講習修了者(おもちゃドクター21名、内女医3名)で活動。最近では女医の活躍も目立つ。電子基板や駆動系の緻密な修理はもちろん、ぬいぐるみ等の裁縫を伴う「外科手術」まで幅広く、厚い信頼を得ている。修理代は無償(部品代実費を除く)。全国組織の『日本おもちゃ病院協会』、近隣では『鎌ケ谷おもちゃ病院』、『行徳おもちゃの病院』ともリンク。
ドクターたちが手に取る道具はすべて自前。近年持ち込まれる玩具の九割以上は海外製で、説明書や保証書がないケースも少なくない。使い慣れた相棒である工具を手に、長年の経験から配線や接点の不具合を迅速に特定、治療していく。作業の合間にはドクター同士で新しい工具の情報交換に花が咲くなど、修理そのものを楽しむ活気が現場には満ちている。
親子に直る喜びを伝えるだけでなく、地域の多世代交流の場としても機能。スタッフの高齢化といった課題はあるが、技術の継承と地域コミュニティの維持に向け、ドクターたちの挑戦はこれからも続く。開催予定はホームページで確認を。
https://funabashtoyhospital.web.fc2.com/index.html
▽問☏080・5653・5949(ふなばし「おもちゃの病院」院長 辻さん)。
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