たっちゃんの行ってきました!旅スケッチ (浦安市)

浦安市猫実(ねこざね)4丁目と北栄(きたざかえ)2丁目、3丁目へ行って来た漁師街に猫の名の町名か…。

どの街にも人が引き寄せられる魅力的な場所があるものだ。今回は「猫実珈琲店」と「はんぶん堂」に寄りながらの散歩。
 地下鉄東西線「浦安駅」で下車して、細い路地を歩く。小学校の校庭に櫓が見えた。夜は盆踊りなのか。西側の通りに20店ほどの露天商が準備を進めていた。

 路地の奥に小さなカフェを発見。猫実珈琲店だ。ガラスドア越しに覗くと満員。縁日の通りに戻り、後で訪問することにした。

 露店のひとつ「メダカと金魚すくい」に足を止めた。赤い金魚の動きに涼しさを感じる。露店が途切れると、庚申塔(こうしんとう)が現れた。

説明版によると「1715年、猫実村の庚申講の信者によって建てられたとある。疫病除けの信仰とも関りがあるようだ。
 猫実珈琲店に戻り、中で足を休め、一服する。棚に本と紙バックの作品、レジ横にレコードやCD。

お客さんが次々とやって来る。ピアニストやライターもいる。月に1度のレコードデイ、年に1、2回個展を開催しているという。狭い空間だが、地域の情報が詰まっているフリーペーパーやショップカードが豊富に並んでいるのはうれしい。

 「この近くの境川にかかる橋で、記念橋があります。浦安市で最も古い」と店主が教えてくれた。出口付近の水出し珈琲のサイフォンと、現役のダイヤル式黒電話に視線が釘付けに。懐かしい。

 カフェをあとにして、駅の北側の北栄2丁目のMAREBITO古道具店へ向かう。古道具の他、雑貨や創作ランプなども販売。

土、日曜は都内や神奈川の骨董市へ出店と忙しい日々だ。店主の古村太(ふるむらふとし)さんは「倉庫や押し入れの古いモノ、片けのお手伝いもしますよ」と。

私は秋の個展に備えて額縁を2点購入した。

 そこから5分ほど歩くと、北部小学校正門前の「はんぶん堂」に着く。ハンドメイドの作品と文具を扱っている店だ。カフェも併設されている。いつも様々な展示会やイベントが開催され、交流の場でもある。 

 中へ入ると8名の人々が雑談中。椅子を勧められたので、カウンターの 前に座る。近所の人々が集い、家族のようにリラックスしている。

8月末までは「まるっと2カ月Tシャツ展」だ。壁や天井に所狭しと創作Tシャツが展示され、実に面白い光景。

一度帰ったお客さんが大きなスイカを抱えて店に戻って来たのにも驚いた。

◆今回の散歩データ:4㌔、徒歩約3時間。 
【たっちゃん】千葉県在住。ワインを愛し、テーマに沿って、アートとレコードを楽しむ会を主催する。古書探索と街歩き、料理作りが日課。

この記事を書いたライター

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