市川市大野公民館(市川市南大野2丁目)では、5月7日、14日の2日間、今年度初回の主催講座「ウクライナをもっと身近に感じませんか?」を開催した。
初日はウクライナの家庭料理をナタリヤさん、ニコライさん、ビクトリアさんの3人から教わった。メニューはビーツの「ボルシチ」、ポテト水餃子の「ワリェンニキ」、ひき肉の入った「ペリメニ」、デザート「ブリンチキ」。
20名の参加者は、講師の作り方を見てから、クッキングに挑戦。材料がどこで手に入るのかなどコミュニケーションしながら、テーブル毎に和気あいあいと担当した料理を作りあげた。
2回目の14日は、ダンス講師のビクトリアさんのリードで、ウクライナの曲にのってダンスを楽しんだ。ビクトリアさんは、「ニカ・ラティーナ」というダンスグループを率いる在住20年。ロシアの侵攻により4年前の5月、家族を頼ってナタリヤさん、ニコライさん夫婦が来日。
これまで日本で暮らしながら、ウクライナに残って暮らす人々の支援として、募金活動やチャリティーグッズ販売などを行い、活動してきた。ニコライさんは、電力会社のエンジニア。ウクライナと日本を行き来しながら、日本からの募金をウクライナの食料品に替えて、無料で現地避難民に配給してきた。
ナタリヤさんは、3年以上日本で暮らし、日本が大好きになったという。「親切で優しい人が多い」と話す。
そんなウクライナ出身の家族にとって、安全な日本に暮らしていても、なかなか心の平安は得られにくい。故郷はウクライナ南部の田舎で、戦争している地域とは離れていたが、今は無人ドローンが飛んでくるという。そして多くの人々が怪我をしたり、命を落としたりしているという。ダンスの最後、全員が手を繋いで輪になり、1つになった。そして「フレーフレーウクライナ!」の 大合唱に。みんなで1日でも早い戦争の終結を祈った。(市川市議 石原みさ子)