
議会を見に行こう

ゆうびの子どもたちを連れ、柏市議会の傍聴に行ってきました。不登校生の親の会が不登校支援に関する請願(市民が自治体に対し要望を出すこと)をしており、その採択が行われる日でしたので、応援の意味も含め見に行きました。
議場はこじんまりとはしていましたが、赤いじゅうたんに木製の机が並んだ厳かな雰囲気で、子どもたちの中には少し緊張している子もいました。議長を中心に各部の部長や市長などが並び、その向かいに36名の議員たちが並んでいました。傍聴席は議場を少し見下ろすような形で後ろからガラス越しに傍聴できるようになっていました。
会議では請願に対し様々な賛成、もしくは反対意見が述べられました。2時間あまりの長丁場に子どもたち数人はリフレッシュに外に出ることもありましたが、最後の採択のところでは全員が見守りました。請願の内容は「不登校関連情報を保護者や教職員、教育支援センターなどへもわかりやすく共有してください」や「目に見えない障害や病気への無理解が不登校につながるおそれについて全教員に周知してください」など。どれもわが子が不登校になり、実際に保護者たちが困った経験がもとになっています。学校に訴えるだけでは限界がある。現場の学校が動きやすいよう環境を整備するのは行政の仕事です。
議長が決を採ると、議員が手元のボタンを押し、前方の画面に賛成した議員、反対した議員が一目瞭然でわかるようになっています。結局、九つある項目のうち、一つを除き全て否決されました。
後日、子どもたちの感想は、波さん(中1)「不登校についてこの人わかってないなっていう人がいた。議員さんももっと勉強してほしい」。都くん(小3)「やじを飛ばしてる人がうるさかった」。知さん(20代)「選挙には行ってたけど、当選した人がどんな会議をしてるか知らなかった。今日のことは次の選挙の参考にしたい」。傍聴はどなたでもできます。私たちの大切な生活を左右する議会を、皆さんも見に行ってみませんか。
☎04・7146・3501 NPOゆうび小さな学園 杉山麻理江
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