子どもの『選択肢を広げる』とは?
◆「不登校でもいいけど、将来の選択肢を広げるために塾は行きなさいって、ママが」(中1)。
◆「うちは英会話と水泳とプログラミングの習い事をさせてます。小さいころからいろんなことを学ぶことで将来の選択肢が広がりますから」(小1の保護者)。
家庭や教育業界でよく聞くこの『将来の選択肢を広げる』という言葉。不登校生自らが口にしていることもあります。どういう意味なのでしょうか。
前述の二人が言う『将来』は大体が就職や進学のことと考えて良いでしょう。
仮に子どもが偏差値の高い大学への進学、大手企業や公務員への就職など、学歴や学力がものを言う道を希望した時、「子どものうちから勉強していないと叶いにくいか、物凄い苦労をする。将来何にでもなれるよう、今のうちに学力を付けさせよう」という事だと思います。
その理屈は理解できますが、なんとなく違和感が拭えません。一見、子どもが将来何を希望しても叶いやすくなるよう、応援しているように見えますが、実のところは子どもが選ぶ選択肢を狭めている。
もっと言うと親の期待する、極めて狭い選択肢へ誘導しているようにも思えるからです。
「とりあえず大学は出ておかないと。できたらブランド力のある大学を。仕事はもちろん自分のやりたい仕事がいいよね。でも安定しているところが一番じゃない?」といわゆる『いい大学、いい会社』の選択肢だけを重視してはいないでしょうか。
そして、そうした選択肢の中から仮に子どもがフリーターや低賃金の仕事を選んだら、その親はどう思うのでしょうか。職業貴賎にもつながる考え方です。
厳しいですが、不登校など、今の生活がたとえ将来の選択肢を狭める結果になってもそれもその子の人生です。
将来やりたいことが出てきたとき「あのときああしておけば」と悔やむこともあるかもしれないし、悔やんでいい。
大事なことはそれも含めて自分の人生だと受け止め、そこからどう歩むかです。また別の選択肢が生まれ、人生が広がっていくことだってあります。未来はその子自身のものです。
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