松戸市少年軟式野球連盟50周年記念講演「年中夢球。仲間を増やすために」

スポーツ 野球

 11月15日、松戸市少年軟式野球連盟50周年記念講演(主催:松戸市少年軟式野球連盟、後援・会場提供:宝酒造株式会社松戸工場、協賛:松戸公産株式会社、株式会社千葉ロッテマリーンズ)が、宝酒造株式会社松戸工場大会議室・併設グランドで開催されました。

 選手・チーム関係者・連盟が三位一体となり、『野球のルールや技術だけでなく子どもたちの心の成長をサポートしよう』という志で実現した同講演会。

 講師は『野球講演家・年中夢球』として活動する本間一平さん。本間さんは塾の講師から独立し、野球を通じた人間力の育成を提唱するインフルエンサー兼講演家として活躍中で、インスタグラムのフォロワー数はなんと6万人越え。自身も少年野球から高校野球まで幅広い指導経験を持ち、技術だけでなく「心の野球」を重視した指導法で知られる野球人です。

インフルエンサー兼講演家の年中夢球さん

 司会進行は、新松戸リトルベアーズの西 勇臣さん。自身も少年野球から高校野球まで幅広い指導経験を持ち、技術はもちろん、笑いと涙の「西劇場」が、試合中でも垣間見られる演出で知られ、子どもや保護者からの信頼も厚い指導者です。

 当日は合計15チーム、子どもは約140名、大人は約80名の参加がありました。

 本間さんは最初の挨拶で「声を出す」「返事は短く」「グラウンド内は歩かない」は誰でもできること。それをしっかりやる、と話をした後にチームごとにキャッチボールが始まりました。

 午前中は内野4つのポジションへ全員がノーエラーで捕球するパーフェクトノックが行われました。その際の約束事は「必死に頑張れ」「仲間を全力で応援する」「エラーをしたら前向きな言葉をかける」など。

 捕球が苦手な子には、捕球に集中させるように利き手にボールを握らせた状態でノックをする場面も。

 

 午後は本間さんの熱の入った講演会が行われ、子どもたちも保護者も聴き入りました。

 子ども向けの講演で、心技体の大切さや礼儀と礼節の違いを語った本間さん。「大事にしているのは『礼儀ではなく礼節』。大きな声で中身のない形だけの返事は礼儀。そういう子は大事な場面でミスをする。連盟、審判、監督、チームスタッフ、誰のおかげで野球ができているかを考えて心を込めて挨拶をするのが礼節。挨拶する際は常にそれを意識するように」と話しました。

 また、保護者がよく言う「うちの子は野球の時だけは別人のように頑張る」は通用しない。部屋が汚い、野球鞄が汚い、靴のかかとを踏むような私生活が乱れている面倒くさがり屋は、大事な場面で面倒くさいが先行し、必ずミスをする。誰でもできることを徹底し、『あいつがミスをして負けるなら仕方がない』と思われる選手の集団になる重要性を語りました。

 また、野球が上手になるきっかけは、成功体験と挫折。高校生になった後に初めての挫折では遅い。挫折は後から取り戻せるので挫折した時に本気で悔しいと思えることを小学生の時に経験することが大事。誰でもやってくるプレッシャーは楽しむのではなく、場数を踏むことでプレッシャーに慣れてくる、と話しました。

 講演後には松戸隆政松戸市長も同席、記念撮影をし、選手と指導者、保護者が一体となって松戸野球を盛り上げる一日となりました。

この記事を書いたライター

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