クローバーってどんな植物?

 すがすがしい新緑の季節、自然の中を歩きながら気づいたら四つ葉のクローバー探しに夢中になっていた、なんて経験のある方も多いことと思います。今回はこのクローバーについて少し掘り下げてみます。

 四つ葉のクローバー探しのクローバー、その正体はマメ科シャジクソウ属に分類されるシロツメクサという植物です。シロツメクサはヨーロッパ原産の外来種で、明治以降に牧草として本格的に利用されるようになり、そこから野生化して広がっていきました。

 江戸時代には、オランダから届いた荷物の中に乾燥させたシロツメクサが緩衝材として詰められていました。名前にある「ツメクサ」はそこから来ており、漢字で「詰草」と書きます。さらにその枯れ草の中から種子が見つかり、それを蒔いて育てた観察記録も残っています。シロツメクサの葉は小さな葉(小葉という)が3枚1組でつく、いわゆる三つ葉を基本形としています。ときにこの小葉の枚数が多くなることがあり、それが四つ葉、五つ葉などとして親しまれているのです。シロツメクサの小葉の枚数のギネス記録は2026年4月時点では63枚とのことです。

 ちなみに四つ葉になりやすい遺伝子を持った株、なりにくい遺伝子を持った株があります。なりやすい遺伝子を持った株がある場所では、次々と四つ葉が見つかり、五つ葉、六つ葉も出やすくなる傾向があります。探すときはそういうところを重点的に見るといいでしょう。もしいくら探しても見つからないときは、四つ葉になりにくい遺伝子を持った株の可能性が高いので、そこはあきらめた方が良いかもしれません。

 シロツメクサは葉や花の変異が出やすく、株ごとにさまざまな個性があります。黒っぽい葉をつけるものにはクロバツメクサ、手のひらサイズのとても大きな葉をつけるものにはオオシロツメクサという名前がつけられています。最近は葉の模様が個性的な園芸品種もいろいろと登場し、ホームセンターなどで見かける機会が増えています。

 シロツメクサの名前のとおり、花の色は白が基本ですが、ときにピンク色になることがあり、それにはモモイロシロツメクサという名前がつけられています。

 ぜひ、シロツメクサの個性をいろいろ探してみてくださいね。

この記事を書いたライター

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