北小金の初夏の催し「あじさいねぎまつり」と「あじさい商店会感謝祭」開催
一万株のあじさいと郷土の味、歴史を紡ぐ門前町の賑わい
初夏の柔らかな光が差し込む季節、JR北小金駅から続く参道には、今年も爽やかな風が吹き抜ける。千葉県松戸市の北小金周辺が一年で最も華やぎ、活気に満ちあふれる季節がやってきた。地域の誇りであるブランド野菜を冠した「あじさいねぎまつり」と「あじさい商店会感謝祭」が、紫陽花の名所として全国に知られる名刹・本土寺の門前を中心に開催される。
このまつりの主役である「あじさいねぎ」は、小金地区周辺で生産される関東では珍しい葉ねぎ。本土寺の別名「あじさい寺」にちなんで、あじさいねぎと名づけられた。シャキシャキとした小気味良い食感とやわらかさ、深い香りが特徴だ。会場では、この旬のねぎをふんだんに盛り込んだジューシーな「ねぎメンチカツ」や、ねぎの生産者が作る「あじさいねぎ焼き」、家庭で重宝する「ねぎ肉みそ」など、地元商店会が知恵を絞った限定グルメが軒を連ねる。生産者の顔が見える朝採れ野菜の直売も行われ、地域の豊かな実りを五感で楽しむことができる。
この賑わいに静謐な彩りを添えるのが、日蓮宗の本山、本土寺だ。建治三年(一二七七年)の建立という古い歴史を誇る境内は、この時期、約十種類・一万株の紫陽花で埋め尽くされる。仁王門をくぐれば、朱塗りの五重塔を背景に、青、紫、ピンクと色鮮やかに咲き誇る花々が参拝客を幻想的な世界へと誘う。また、境内奥の菖蒲池では約五千株の花菖蒲も同時に見頃を迎え、水辺を彩る凛とした姿が紫陽花との見事なコントラストを描き出す。まさに、古建築と自然が織りなす芸術品のような景観だ。

地域を支える「あじさい商店会」による感謝祭では、地域住民や参拝客への感謝を込めた大抽選会や、心を込めたハンドメイド作品や新鮮な採れたて野菜の販売などが予定されている。かつての宿場町としての活気を今に伝える商店街の温かなもてなしは、訪れる者の心を解きほぐしてくれる。
歴史ある名刹の静寂と、郷土の味を楽しむ活気が溶け合う北小金の初夏。紫陽花が彩る路地を抜け、旬の風味を味わいながら、心潤うひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。
◆開催情報
■あじさいねぎまつり
日時:5月10日㈰
会場:本土寺参道(黒門家~赤門家)・本土寺駐車場(JR常磐線北小金駅北口徒歩約10分)
■あじさい商店会感謝祭
期間:5月10日㈰~6月28日㈰
実施店舗:10店舗(赤門家、黒門家、ギャラリーカフェベラ、月見里農園、大村農園、㈱石井建設工務店、草木庵、ヘアサロンMIKA、木氣治療室、マイルドフミ)
■本土寺 花の見頃
花菖蒲は6月上旬、あじさいは6月中旬~下旬。
あじさいの時期は有料参拝期間。
大人500円(中学生以上)。有料参拝期間の開門:9時〜16時30分(最終入場受付16時)
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