秋の鎌ケ谷を駆ける騎馬武者10月10日に「第52回鎌ケ谷市民まつり」開催

東葛まいにち

~節目迎える「相馬野馬追」は14時開始に   ルーツの地への〝里帰り〟~

残暑の厳しさが続く中にも、朝晩の風に確かな秋の気配が混じる季節となった。鎌ケ谷市特産の「梨」がみずみずしい実を実らせ、市内の直売所や梨園が多くの買い物客で賑わいを見せるこの時期、街はもう一つの秋の主役を迎える準備に沸いている。鎌ケ谷市の秋を代表する一大イベント「第52回鎌ケ谷市民まつり」が、10月10日㈯に開催される。1975年(昭和50年)の第1回から半世紀にわたり地域に愛され、歴史を重ねてきたこの祭りは、今や市内外から多くの人々が足を運ぶ、東葛地域屈指の秋の風物詩である。

 祭りの最大のハイライトは、国指定重要無形民俗文化財である福島県相馬地方の伝統行事「相馬野馬追(そうまのまおい)」の招へいだ。甲冑に身を包んだ騎馬武者たちが、新鎌ケ谷の近代的な街並みを勇壮に練り歩く「騎馬武者行列」は圧巻の一言に尽きる。アスファルトに響く力強い蹄の音、風にはためく旗指物、そして間近で見る馬の息遣いは、観る者を一瞬にして戦国絵巻の世界へと引き込む迫力がある。千葉にいながらにして東北の歴史と伝統を体感できるこの機会は、市民にとって大きな誇りとなっている。

 この壮大な伝統行事が鎌ケ谷で披露されるのには、実は深い歴史的背景がある。相馬野馬追は、平安時代に平将門が鎌ケ谷周辺を含む下総国の広大な牧で野馬を捕らえて、御神馬として神前に奉納したことが由来とされている。
 その後、この地を領地とした千葉常胤の次男・師常が「相馬氏」を名乗り、本拠地を福島県へと移した際に野馬追も再開されたと言われている。つまり、鎌ケ谷での騎馬武者行列は単なるイベントではなく、1000年の時を超えた伝統の「里帰り」というロマンあふれる意味を持っているのだ。

 平成25年(2013年)の初招へい以来、この記念すべき運行は今年で「10回目」の節目を迎える。13年前の初回から今日に至るまで、大型台風の上陸や、新型コロナウイルス感染症の流行による祭りの休止など、幾度もの苦難を乗り越えて紡がれてきた歴史である。

 さらに、昨年開催された第51回ではあいにくの悪天候に見舞われ、ステージやパレードに関しては中止や演舞内容の変更が生じたが、相馬野馬追に関しては中止や変更なく実施ができた。

 なお、今年の「相馬野馬追騎馬武者行列」の実施時刻は「14時~15時」を予定している。これは例年のスケジュールから1時間後ろ倒しとなった変更点であり、来場にあたっては注意が必要だ。

 もちろん、市民が主役となるパフォーマンスやパレードも祭りを熱く盛り上げる。「こども神輿」や華やかな「よさこい演舞」が新鎌通りを彩るほか、市役所駐車場の特設ステージでは地元の団体による音楽演奏やダンスが次々と披露される。鎌ケ谷市のマスコットキャラクター「かまたん」との触れ合いも、子どもたちにとって忘れられない秋の思い出になるだろう。

 さらに、地域の食が集結する飲食エリアや物販エリアから成る「フリーバザール」も開催され、五感でお祭りムードを満喫できる。

 会場となる鎌ケ谷市役所周辺は、新鎌ケ谷駅から徒歩約7分とアクセスも良い。開催時間は10時から17時まで(雨天決行・荒天中止)。

 もぎたての梨の甘さに満たされた後は、数々の困難を乗り越えて10回目の絆を結ぶ鎌ケ谷市民まつりへ足を運び、五感で秋の訪れと地域の熱気を感じてほしい。

第52回 鎌ケ谷市民まつり 開催情報

日時:2026年10月10日(土) 10時~17時
(雨天決行・荒天中止)
主な催し:相馬野馬追 騎馬武者行列(14時~15時予定)
ステージパフォーマンス、こども神輿パレード、フリーバザール(飲食・物販)

会場:鎌ケ谷市役所周辺(新鎌通り、市役所駐車場など)
アクセス:新鎌ケ谷駅(東武アーバンパークライン・北総線・京成線・成田スカイアクセス線)から徒歩約7分
主催:鎌ケ谷市民まつり実行委員会
公式HP:鎌ケ谷市民まつり公式サイト

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