関東高等学校駅伝優勝 八千代松陰高校インタビュー

スポーツ 陸上

 2025年11月22日(土)、男子第78回・女子第34回関東高等学校駅伝競走大会は、埼玉県熊谷市スポーツ文化公園陸上競技場・同公園周回コースで開催された。

 この大会は8都県の予選優勝校以外(2位から6位)の中で北関東地区(茨城、栃木、群馬、埼玉)と南関東地区(東京、千葉、神奈川、山梨)の最上位の計2校(男女で計4校)が全国大会の出場権を得る。

 南関東地区の男子1区は、八千代松陰高校(千葉2位)が区間賞で2区へつないだ。2区は駒大高校(東京2位)が1位に上がり(全体3位)、3区は八千代松陰高校が逆転し、再び1位(全体3位)になった。4区以降は、4区、6区、7区の3区間で区間賞を獲得した八千代松陰高校が2時間4分20秒で総合優勝し、全国大会の出場権を得た。

優勝した八千代松陰高校の監督と選手に話を聞いた。

八千代松陰高校 大橋一博先生

 県高校駅伝で1回負けたチームなので、チャレンジャー精神で挑んだ。「1人1人が本気で全国へ行きたいという執念の走りを見せてほしい」、「気持ちの差で絶対に負けないように」と話をして送り出した。

 1区は西武台千葉高校(千葉3位)と水城高校(茨城2位)から30秒以内で2区へつないでくれたらと思っていたので、区間賞は上出来。前半抑え気味に入った分、最後にしっかりためが作れて区間賞につながったと思う。2区は力を出し切れず、南関東代表が遠のくことも覚悟した。3区は昨年も関東大会で3区を経験している分、距離に対する不安はないと思ったが、攻めきれる部分がなかったところで最後に1位と数秒負けてしまった。23分台を目標にしていた区間で、もう一押し欲しかったのとできれば3区で先頭に立ちたかった。4区は抜け出すという意味で、いちばんに考えていたポイント区間。しっかり後半も伸びて抜け出せた。

 前半は駒大高校(東京2位)と西武台千葉高校に先行されても、見える位置で進めることができれば、中盤からは川崎市立橘高校(神奈川2位)との勝負と見ていたので、そこまでは予定通りだった。3区以降は秒差で少しずつ川崎市立橘高校を離せてからは、そんなに焦ることなく、5区から7区は逃げればいいという思いで見ていた。6区は決定打となる走りを期待していた。区間賞ではあるが、思ったよりもタイムは伸びなかった。7区は単独走でも攻めのいい走りができた。総合タイムは、欲を言えば2時間3分台を出したかった。

[全国高校駅伝の意気込み]

千葉県高校駅伝は2時間4分47秒で同タイムの着差ありで市立船橋高校に負けているので、全国高校駅伝では負けたくない。千葉のアップダウンが多いコースに比べ、全国は千葉ほどのアップダウンはなく、少なくとも1分半くらいは縮まると考えている。2時間3分台中盤のタイムを出せれば8位入賞は見えてくると思うが、2時間3分00秒の高校が9位の年もあった。それも頭にいれつつ1秒でもタイムを上乗せして、入賞できるように仕上げていきたい。


1区 上杉 敦史さん(3年)29分26秒 区間賞(流山市立常盤松中出身)

上杉 敦史さん

 絶対に都大路を決めないといけないという思いとチームメイトの調子が良く、先頭からいちばん近い位置で2区へつなぐことを考えていた。調子が悪い中で最初から無理をしてペースを上げると後半に落ちると思ったので、スタート直後に何人かダッシュしていたのを見て、これは付いていかない方がいいと判断した。

 調子が悪いなりに先頭集団に最後まで付いて行くと決めて実行でき、ラストを切り替えて先頭に出ることができたのは、今の状態では100点。全国の1区は5km過ぎからの上りでもっとペースが上がり、今日みたいに楽には前には出させてもらえないと思うので、都大路を見据えると80点。

[全国高校駅伝の意気込み]

今年も走れることになれば3年連続になる。今まで走ってきた分も含めて集大成として臨みたい。


2区 伊藤 悠ノ介さん(3年)8分40秒 区間13位(柏市立酒井根中出身)

伊藤 悠ノ介さん

 今日はここで勝たないと終わってしまうので、絶対に勝つという気持ちで臨んだが、0点に近い走り。南関東地区2番手の駒大高校の5秒前に1位でタスキを受け、逃げるのではなく、すぐに追い付かれて引っ張るかたちになった。押し切ることができず、ラストも上がらず利用されて残り300mで置いて行かれ、いちばんやってはいけないことをやってしまった。県高校駅伝以降も練習を積めていたが、思った以上に体が動かなかった。

[全国高校駅伝の意気込み]

 チームとして入賞が続いているので、5位以内を狙う。個人としては2区で昨年、上杉敦史が出した8分7秒切りを目安に頑張っていきたい。


3区 松本 大輝さん(3年)24分9秒 区間4位(市原市立ちはら台南中出身)

松本 大輝さん

 県高校駅伝はギリギリ胸1つの差で勝てず、県は6区区間賞だったが、今日は1年ぶりの8km区間。昨年の関東大会3区はタイムがよくなかったという点で不安はあった。体が動いてくれて、南関東地区の中では駒大高校(東京2位)を引き離して4区の宮川につなげたので、いい走りはできた。

[全国高校駅伝の意気込み]

 長距離区間を走り、全員で全国1位を目指して勝ち取りたい。


4区 宮川 大樹さん(2年)23分47秒 区間賞(柏市立第五中出身)

宮川 大樹さん

 今日は絶対に都大路を決めるという覚悟を持って臨んだ。タスキを受けた時点で拓大一高校(東京1位)と鹿島学園高校(茨城3位)に次ぐ3位。南関東地区(都県大会2位以降の学校の中では)1位でスタートし、1kmまでに前の2校に追い付き、時計を見ると3分00秒。少し遅いと感じた。南関東地区1位が都大路に出場する条件なので、その2校には最悪負けてもいいという気持ちで次の1kmを2分55秒に一気に上げ、その後も突っ走った結果の区間賞はうれしい。

[全国高校駅伝の意気込み]

 どの区間を走れるかはわからないが、全国のトップレベルの選手たちと戦えるので、楽しんで走りたい。


5区 高澤 颯さん(3年)8分41秒 区間4位(千葉市立若松中出身)

高澤 颯さん

 4区の宮川が後続との差を広げてくれたので、リラックスして気持ちよく走れたが、目標タイムより6秒程度遅かったのは今後の課題。この悔しさを都大路で晴らしたい。

[全国高校駅伝の意気込み]

 今日の個人の走りでは全国では戦えない。ここから1ヶ月、切磋琢磨して区間賞に迫る走りをしたい。


6区 上杉 創亮さん(1年)14分54秒 区間賞(流山市立常盤松中出身)

上杉 創亮さん

 「県高校駅伝の雪辱」が今大会に臨むうえでいちばんウエイトを占めていた。チームが勝ったのでよかったが、区間賞を獲得できたのは貯金を作ってくれた先輩方のおかげだと思っている。自分自身が求めていたタイムよりは遅く、もう1回、仕切り直しをしなければという思いはある。

[全国高校駅伝の意気込み]

 走れることになれば、区間上位を狙う。県と関東と連続で区間賞を獲得できたので、狙えるのであれば区間賞も狙いつつ、自分の力を出し切れる最高の走りをしたい。


7区 荒井 稜司さん(2年)14分43秒 区間賞(我孫子市立我孫子中出身)

荒井 稜司さん

 県高校駅伝は出走できなかった。今日は7区を任せてもらい、大好きな3年生たちと一緒に都大路を走りたいという思いを持って臨んだ。区間賞はうれしいが、タイムには満足していない。残り1kmでタイムが落ちたのが反省点。全国高校駅伝までには、残り1kmからの切り替えを強化してメンバー入りしたい。

[全国高校駅伝の意気込み]

 どの区間を任されても区間上位で走り、チームに貢献できるように頑張っていきたい。

この記事を書いたライター

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