夏こそ温かい飲み物でリラックス

Q.私は梅雨から夏にかけてアイスコーヒーをよく飲みます。食事の時には氷を入れた水。
暑いとつい冷たい飲み物が欲しくなります。夏になると疲れやすくなるのですが、冷たい飲み物ばかり飲んでいることと関係があるのでしょうか?
(40代女性)

A.暑い日は、冷蔵庫で冷やしていた麦茶や氷をたっぷり入れた飲み物が欲しくなりますね。
 けれど、冷たい物の取り過ぎには注意が必要。身体を冷やすことは、免疫力を下げることになるのです。
 人間の体温が1℃下がると免疫力は30%下がるといわれています。
 免疫細胞(白血球など)の力が上がるということは、病原体と闘う力が増すということ。病気になった時、熱が出るのもその原理です。
 人は、風邪などを引いた時、熱を発して病原体と闘っているのです。

 免疫力を高めるために、寝起きに一杯の水ではなく白湯を飲むのもいいでしょう。今は、コンビニでも常温の水や白湯が置いてあります。


 冷房で冷えた身体に更に冷えた飲み物。内臓はすっかり冷えきってしまい胃腸の働きが悪くなります。腸内には、約1000種類もの菌が生息し、腸内フローラ(腸内細菌)をつくりウィルスや病原体から守っているのです。
 冷たい飲み物を飲んだ時には、口に含んでまず清涼感を味わい、その後ゆっくりと飲み込むようにすると胃腸への負担も少なくなるでしょう。


 ただし、例外もあります。激しいスポーツの後、炎天下での仕事中、または熱中症になりそうな体調の時などは、冷たい飲み物の方が体温を下げるにはいいでしょう。


 温かい飲み物を飲むメリットは、自律神経を整える作用があることです。 特に就寝前にホットミルクやハーブティーを飲むと副交感神経が優位になり、気持ちがリラックスして寝つきもよくなります。


 梅雨から夏にかけて、湿度が上がり不快感の増す季節。身体に優しい飲み物でほっと一息つきたいものです。
 また、夏になるとカレー屋さんが繁盛すると聞いたことがありますが、暑い夏こそ辛い物を食べて、汗をたっぷりかき、爽快感を得ることも夏バテしない秘訣かもしれません。

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