Q.私は人間関係などでストレスを受けやすい性格です。強いストレスから弱いストレスまでいろいろです。それを回避することはできるでしょうか?(20代、女性)
A. 多かれ少なかれ誰でもストレスは感じるものです。ストレスが全くない日常よりも少しの(時々)のストレスは、逆に刺激になり人の免疫力を高めてくれると言われます。しかし、人によってストレスと上手くつきあえない場合があります。そんな、人は日々の小さなストレスを上手く消していくことが、大きなストレスにならない方法です。「これくらい大丈夫」と我慢せずに、少しでもストレスを感じたら対処していくことが大切です。
最近よく耳にするのは「ストレスを上手くコーピングしましょう」とか「嫌なことがあったらコーピング」などという言葉です。「コーピング」は、ストレスとは切っても切れない関係があります。これは、【Cope=問題に対処する、対応する】から来た言葉です。メンタルヘルスでは、「Coping(コーピング)」は、「ストレスを対処するための行動」という意味で使われます。
では、どうやってコーピングするのでしょうか。それは、ちょっとした気晴らしがいいようです。好きな音楽を聴く、友だちとおしゃべりする、映画館に行ってみる、好きなワインをちょっとだけ飲む等などです。また、他の記事でもお伝えしていますが、自分の事を「俯瞰(ふかん)」して見ることも大切です。
どっと落ち込んでいる自分。その自分と一緒に底なし沼に落ちていくのではなく、「あ、私いま落ちこんでいる。うんうん。このくらいの落ち込みは、なんとかなるわ。好きな○○(気晴らし)したらいいかも」などと考えてみるのはどうでしょうか。ストレスをまったくなくすのではなく、ストレスという厄介者を自分でうまくコントロールするという意識です。
落ち込みの多くは、人間関係によるものかもしれませんね。上司に怒られた、パートナーに嫌みを言われた、お客さんに怒鳴られた…。自分を追い込んで自分のせいにしないでください。自己犠牲はやめましょう。辛いと思った時は、コーピング。自分でできるセルフケアの種類を広げてみて、少しの気晴らし=コーピングが大きなストレスにならずに済みます。
