読む側も温かい気持ちになるエッセイ

東葛まいにち

2025年10月25日㈯麗澤大学柏キャンパス内の生涯学習センターで公益財団法人モラロジー道徳教育財団主催「家族のきずな」エッセイ表彰式が行われた。
 「家族のきずな」エッセイは、東葛地区(柏・我孫子・鎌ケ谷・流山・野田・松戸の各市)の小学5年生から「子供たちが家族の大切さに気付き、豊かな心を育むことを目的」として2003年より毎年実施、今年で22回目を数える。

 今回寄せられたエッセイは1216編(応募小学校総数28校)。その応募の中から、優秀賞10編と入選作品40編を決定し表彰、冊子にする他、各所でパネル展示を行う。

一部を紹介。

千葉県知事賞『私のお姉ちゃん』 流山市立長崎小学校 中角莉沙さん

私には中学二年生のお姉ちゃんがいます。お姉ちゃんはいろんな病気があり、ねたきりの障がい者です。私の言ってる事に笑ってくれるので伝わってますが「あー、うー。 」と言うだけで会話はできません。
出かける時は、バギーという子ども用の車いすで移動します。私は後ろから押して歩くのが好きです。めずらしい形だからかジロジロ見られる事がありすぎて、イヤな気分になります。お姉ちゃんの通っている支援学校にはいろんな障がいの子がたくさんいます。ふれ合っているとみんなかわいくて健康な子と同じです。障がい者だから、めずらしいとかでジロジロ見るのは違うと思います。
私はお姉ちゃんがいることで、困っている人がいたら声をかけて助けたくなったり、優しい気持ちを持つ事ができます。
私はそんなお姉ちゃんが大好きです。お父さんもお母さんもお兄ちゃんもみんなお姉ちゃんが大好きで、我が家のアイドルです。

《中角さん》
人に見られること、ジロジロ見られるのが嫌だったので、人に伝わってほしいなという思いで書きました。お父さんが、この賞を取ったのはすごい、自慢の娘だと喜んでくれました。お姉ちゃんが笑うことでみんなも嬉しくなります。本当に笑顔が可愛くて、お姉ちゃんは家族のアイドルだなと思いました。

柏市長賞『海を越えてもつながる絆』 柏市立柏第三小学校 山口千聡さん

《山口さん》
今日、本当は運動会だったんですけど、雨で延期になり、家族4人が表彰式に来てくれ、頑張ってねって言ってくれました。お父さんが外国で仕事を頑張っていて、お母さんはいつでも見守ってくれ、自分が寂しくても家族が支えてくれること、すごくありがたく感じたと言うことを書きました。

松戸市長賞『私のかくれ家』 松戸市立南部小学校 小川倫果さん

《小川さん》
エッセイを書く時に、ちょっと考えてから書いたのがおじいちゃんとおばあちゃんのことです。この賞に選ばれたことをおじいちゃん、おばあちゃんは「すごい」って言ってくれました。 家から(かくれ家でもある)おじいちゃんとおばあちゃんの家まではすぐで、いつも走って行きます。畑もたまに手伝ったりとかしています。

入賞・入選作品は、公益財団法人モラロジー道徳教育財団ホームページよりPDF、各所パネル展示で読むことができます。

◆柏市教育長賞「柏市立柏第七小学校 毛利心美さん《一致団結》」

◆松戸市教育長賞「松戸市立幸谷小学校 並木穂花さん《弟 大好き!》」

◆柏市小中学校校長会会長賞「柏市立風早北部小学校 深山妃葵さん《わたしだけのやさしいお母さん》」

◆柏市PTA連絡協議会賞「柏市立柏第四小学校 杉山諒さん《ぼくのスーパーお父さん!》」

◆ジェイコム賞「鎌ケ谷市立道野辺小学校 畑中信乃さん《私とお父さんとがん》」

◆麗澤大学賞「鎌ケ谷市立鎌ケ谷小学校 佐々木健さん《今、伝えよう》」

◆モラロジー道徳教育財団賞「流山市立西初石小学校 黒澤優花さん《私の家族》」

どのエッセイも家族への愛情を感じられ、読む側の心に語り掛ける作品です。


↑詳しくはモラロジー道徳教育財団ホームページへ

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