旅スケッチたっちゃんの行ってきました!

ふれあい毎日

 
「船橋市海老川周辺」 船橋市

梅雨の晴れ間、水辺を歩きたくて、船橋市海老川周辺へ行って来た。

京成線「大神宮下駅」で降り、南側に延びている小道を歩くと、心地よい潮風に迎えられた。「やちよはし」のガス灯の模型に出合う。意匠に蛸や魚がデザインされている。さすが漁師町だ。

川沿いを歩くと、サボテンが行く手を塞ぐ。先の方に白いボートが何艘も見え、上の道に戻ると、小さなマリーナがあり、海へ誘われる光景だ。

京葉道路をくぐる。海老川大橋の上を遮るように東関東自動車道が走り、橋脚の間から東京湾が微かに見えた。

 海老川水門の上を通過。湊橋へ曲がる手前で鳩が目の前を横切り、鉄柱の上に止まった。黄色い浮き輪との対比が、一瞬の絵画のようだ。

 数名の釣り人が水面に糸を垂らしていた。漁船の船底にペンキを塗っている人もいて、休漁の日の、ゆっくりとした時が心地いい。

かなりの蒸し暑さに少し疲れ、カフェに入ろうと捜すが、一軒もない。千葉街道へ出て、湊町へ向かう。市民文化ホールの裏の路地へ入り、カフェをやっと見つけるが、残念!満員だ。

その代わりに「マイ・クローゼット」という小さなブティックを発見。中へ入って額縁があるか尋ねると、近々閉店するそうで、半額セール中。

格安で二つを購入。店主は扉や壁などに拘り、センスが良く、心地いい空間を演出している。「画廊にしてはどうでしょう」と言うと、「部屋は他人に貸すことになっています」と残念な様子。店を後にして、船橋市民ギャラリーへ向かった。

本町1丁目の交差点にある「スクエア21ビル」の3階だ。今回は「現代イタリア・アート展2025in船橋」の部屋を訪ねた。彫刻を描いた作品や神秘的な風景画などに目が動き、心が奪われた。会期は17日まで。

ギャラリーを出て、山口横丁を通り、ライブハウス「コクリコット」のジャズライブスケジュールを確認、「京成船橋駅」へと向かう。途中に「花生食堂」と面白い名前の定食屋を発見。次回は入ってみようか。

電車に乗る前にイタリアンワイン食堂の「ViVi」へ入り、足を休めた。店長の柏田優さんに今日の街歩きの話をしつつ、ノンアルコールビールを注文。

ガーリックの香ばしい香りが食欲をそそる「ヤリイカと九条ネギのアヒージョ」に舌鼓を打った。

◆今回の散歩データ:2キロ、徒歩約2時間。
【たっちゃん】千葉県在住。ワインを愛し、テーマに沿って、アートとレコードを楽しむ会を主催する。古書探索と街歩き、料理作りが日課。

この記事を書いたライター

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