町衆の心意気 166年の時を経て江戸祭礼文化の復活

ふれあい毎日

中央が「さくら天下祭」実行委員会の高橋利式委員長 

「さくら天下祭」が3月21日(土)、佐倉城址公園自由広場と国立歴史民俗博物館で開催される。

『さくら天下祭』21日(土)開催 佐倉市

 「天下祭(てんかまつり)とは江戸時代に日枝神社と神田神社(東京都千代田区)で行われた壮大な祭り。かつて、江戸幕府の援助を受け、江戸城内で将軍の上覧に供され、山車(だし)を曳(ひ)き廻したまつりだ。

佐倉城は江戸防衛の東の要衝として徳川譜代有力大名たちが当たり、幕府の老中職についた大名が徳川各藩の中で最多を数えたことから、俗に『老中の城』とも呼ばれ、城下町も栄えて来た。

 「江戸で曳き廻された」この山車を佐倉藩総鎮守、麻賀多(まかた)神社の氏子である新町の複数町会が1879年(明治12年)と翌年に購入、保存してきたという経緯がある。江戸と佐倉の祭礼を通じた文化交流と江戸文化の中心であった祭礼文化を次世代へ継承するため、文化遺産を守り続けて来た町会の人々の努力と文化庁、佐倉市の補助金を得て昨年、山車を復活させたというもの。

 見どころは山車の曳き廻し。「さくら天下祭では、高さ7㍍ほどの2台の山車が登場。佐倉城址公園内を徳川宗家と佐倉藩主の上覧を受けながら、江戸囃子に合わせて練り歩く。かつての縁故地である日本橋の子どもたちも呼び、佐倉の児童とともに、この山車の曳き廻しを体験してもらう。最後の曳き廻しは1862年。166年の時を超えて山車が繋ぐ児童交流ともなる」と、さくら天下祭実行委員会の高橋利式委員長は意気込みを語る。雨天の場合は順延で22日(日)。その場合は山車曳き廻しのみ。

■イベントスケジュール

▼国立歴史民俗博物館

『特別講演 徳川宗家と佐倉藩』

徳川宗家19代当主徳川家広氏による講演。佐倉藩は江戸時代、幕府の中枢を担う最高職老中を全国で最も多く輩出したことから、『老中の城』と称された。なぜ佐倉はそうなり得たのか。徳川家と佐倉藩が共に歩んだ苦難と栄光の軌跡とは。会場は歴博講堂。11時~12時。聴講無料。定員200名(先着順申込)。

▼城址公園自由広場

『天下祭城下市』 

城下町佐倉の春を祝う様々なお店が大集合。 10時~15時。

『天下祭セレモニー』

 2台の山車曳き廻し、佐倉囃子保存会の演奏、獅子舞、天下祭及び佐倉と日本橋の関りについてのレクチャー、山車人形の上下からくり実演とレクチャー。13時~。

▼麻賀多神社

『鎮守の杜マルシェ』

地元出店者による美味しいものとワークショップ。10時~17時。

▼主催:さくら天下祭実行委員会。協力町会:肴町、二番町、横町、佐倉山車人形保存会。共催:佐倉市。後援:千葉県。

横町の山車

肴町(檜物町)の山車

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