一両、十両、百両…。金運がアップしそうな樹木

1年の幸せと豊かな実りをもたらす「年神様」がやってくるお正月。正月飾りはその「年神様」をお迎えし、もてなすために欠かせないものとされ、縁起の良いものを使い、そのひとつひとつに意味が込められてきました。今回紹介する「○両」もそのひとつです。一両、十両、百両、千両、万両があります。

赤い実が華やかで、さらに商売繁盛や金運アップに通ずることから正月飾りによく使われます。その中でも特に目にする機会が多いのは、十両と千両、万両でしょうか。


十両はヤブコウジ(サクラソウ科)のことです。雑木林の下に生える高さ数十センチほどの小さな木で、東葛地区にも自生しています。斑入り葉、黄色や白の実をつける品種などがあり、特に江戸時代には古典園芸植物として広く親しまれていました。


千両の正式名はそのままセンリョウ(センリョウ科)です。暖地の林内に自生するため、東葛地区での野生株は少数派ですが、よく栽培されるため目にする機会は多いものです。黄色い実をつける品種もあります。
万両の正式名もそのままマンリョウ(サクラソウ科)です。関東以西の林内に自生するほか、広く栽培されています。黄色や白の実をつける品種があります。


百両はカラタチバナ(サクラソウ科)のことで、やや珍しい部類に入ります。マンリョウに似るものの葉の形などが異なります。黄色や白い実をつける品種があり、ホームセンターではふつうに売られているため、苗木の入手は簡単です。


一両はアリドオシ(アカネ科)のことです。枝に鋭い刺があり、アリをも刺し通しそうなのでこう名づけられました。暖地に自生する樹木で栽培自体も稀なため、見かけたらかなりラッキーです。赤い実がなりますが、わたしもまだ見ることはできていません。


それから最近実がなる花木として人気が出てきているミヤマシキミ。関東以西に山地に自生し、東葛地区には自生はありませんが、寄せ植えなどでときどき見かけることがあります。どうもこのミヤマシキミが「億両」と呼ばれているらしいことを最近知りました。つまり一、十、百、千、万、億と揃ったわけです。そのうち兆両も出てくるのだろうか…なんて、想像を膨らませてしまいました。

【左】アリドオシ(一両) 、【右】ヤブコウジ(十両)
【左】カラタチバナ(百両)、【右】センリョウ(千両)
【左】マンリョウ(万両)、【右】ミヤマシキミ(億両)

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