子どもの嘘 どう接する?

 

 4月はエイプリルフールがありました。世の中では全くもって嘘みたいな本当のニュースがはびこっていて、嘘をたのしむには平和でなければならないと気づかされます。今回は「子どもの嘘」のお話しです。

 子どもが明らかな嘘をついたとき、大人はどう対応するのがよいでしょうか?

昔はよく子どもに「うそつきは泥棒の始まり」、「閻魔様に舌根っこ引っこ抜かれるぞ」と言うこともありましたね。人を貶めて傷つける嘘はもちろんよくありませんが、子どもがなぜ嘘をついたのかを、まず考える必要があります。

 ◆澤君(26)「小学生の頃、友達のMくんがかっこいい帽子をかぶっていてなんだか自分も欲しくなった。それで、母親に『Mくんが同じ帽子をぼくにも買えって。そうじゃないと遊ばないって言われた』っていう嘘をついた。母親は『そうなの。』とのんびり言っただけだった」。

そのことは大人になった今も心に残っているそうです。その時お母さんが「ほんとに本当なの?Mくんに確認するからね!」などと問い詰めたら幼い澤君はいたたまれなかったでしょう。無理のあるバレバレな嘘であることは、本人がよくわかっています。そんな嘘をついてしまった自分。お母さんに疑われている自分。お母さんに嘘をつくダメな子だと思われた自分…立つ瀬のない想いでしょう。お母さんは気づいていながらも、澤君を責めるような事は何も言いませんでした。このことで逆に、澤君は嘘をつくのはやめようと思ったそうです。そんな温かな眼差しで自分を見守ってくれている母親をだましたくないと思ったと。

 嘘にもいろいろな種類があります。「自分を良く見せたい」、「私を見て」など。子どもが自分の立場を守るために精一杯ついた『防衛』のための場合も多く、正義感や倫理観で「嘘をつくな!」と真っ向から子どもを問い詰めることは必要以上の心の傷になる場合があります。間接的な関わり方で、「嘘をつかなくても大丈夫」になるよう、子どもに伝えていくことが大事です。

この記事を書いたライター

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