リレートーク17 越湖麻依子(こしこまいこ)さん

ふれあい毎日

人と地域を繋ぐ 地域おこし人 香取市

 「スイゴウエリアの今を知ってもらうために、人と人、人と地域を繋ぎたい」と語るのは㈱スイゴウナウ代表の越湖麻依子(こしこまいこ)さん。越湖さんは街を活性化する佐原出身の人との出会いがきっかけで、情報発信やイベントの企画、運営に携わる仕事を始めた。

 「水郷(スイゴウ)」と呼ぶのは千葉県北東部と茨城県南部を流れる利根川下流の地域。昔から地理的にも経済的にも相互に結びつきが強いところ。

 越湖さんを訪ねたのは香取市佐原にある「▽サワラサンカク」という交流施設。1階はコーヒースタンドで、外にはキッチンカーも来ている。テーブルと椅子があり、人が集まって談笑している。2階の和室の貸部屋で話を聞いた。

 「この建物は小商いの場として活用していただき、交流の場にしてほしい。点在している地域資源であるお店や人、場所を線で繋いで関わる人を増やしたい。日々の出来事を共有して、関係性を豊かにしたい」と話す。

 橘ふれあい公園では公園全体を使った参加型の「たちばなパークフェスMEET×MEAT」を開催。大人たちは肉料理を楽しみ、子どもたちはスケボー体験やショベルカーの試乗などのイベントを企画。キッズ用トーイングカーでの飛行機模型牽引体験などを開催して好評だった。街角や商店街の空きスペースの活用例として、駐輪場とコーヒースタンドを組み合わせた。

 プロモーションの際、大切にしていることは「その人たちが何をしているかをよく聞くこと。今までこうであったが、その次に新しく何をしたいかに導く。コミュニケーションすることによりアイデアが生まれる」。

 特にスモールビジネスのサポート拠点として「▽サワラサンカク」を機能させたいと考え、コーヒースタンド、カイロプラクティックなどを支援。地域外から来た人でもスキルを活用した小商いが出来るようになると関係人口も増え、街も賑わっていく。

 「佐原は暮らしやすく、街としてもちょうど良い大きさ。都会ではないことだが、地元の人が自分のことを覚えてくれていて、挨拶してくれるのがうれしい」と話す。最終的に地域の人々が楽しんでくれるのが望みだ。 

●次回は髙岡進雅(たかおかしんが)さんにバトンを渡します。

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