旅スケッチ 「成田新道通り周辺」ロマンあふれる道 成田市

 京成成田駅を下車して赤い橋を渡ると、坂の途中に「骨董伽羅亭」(こっとうきゃらてい)がある。浮世絵版画二点が入口で出迎えてくれた。古民具、鉄瓶、茶道具、刀剣、仏教美術、仏像、版画、美術品、アンティークドールなど所狭しと並んでいる。

店内の細い通路を中へと進む。一周した後に浮世絵を見せていただく。「ポッピンを吹く娘」を購入。これからの散策を考え、浮世絵は店に預けて、新道通りへ向かった。

 この裏参道は昨年3月に開催されたフェス「ナリタノヒカリ」で知った。飲食店やキッチンカーの料理を食べ歩く、楽しいイベントだった。
坂道を下り、緩いカーブ沿いに歩くと、「季節の箱庭」という看板に出合った。メニューも出している。レストランは上の方に見えた。山道のような階段を登り、中を覗くとあいにくの満席。

立派な一枚板のカウンターが見える。昭和レトロな雰囲気の店で、提供するのは創作料理のようだ。ざんねん!次の機会にする。

 表参道へ出ると、お猿の「えん太くん」が駐車場にいた。手慣れたもので、ポーズを決め、カメラにうまく収まってくれた。さらに先へ行くと、成田羊羹資料館がある。米屋の歴史と羊羹のルーツやその変遷を創業者の思い入れなどを交えて展示している。大正ロマン溢れる空間だ。

 新道通りに引き返す。モッコウバラだろうか、黄色いかわいい花が古い建物によく映えている。駅へ向う道は一方通行なのに、車が多く通るのには驚く。昨年は古着屋だった店は事務所になり、別の所へ移動したようだ。

 成田の老舗バー「カクテルバー東洋」。板張りの壁は古色に満ち、昭和感満載。店の前で二人の女性が写真を撮っている。ベトナム人だった。私もこの建物を撮ろうとしたら、モデルのように前に立ってくれた。

 入ろうとしていた店は満員だったり、臨時休業の店もあったため、JR成田駅西口へと向かった。        住宅街に「スローダウン」というブックカフェを発見。入口にテラス席が用意されている。大きな鳥、ハシビロコウと書物が描かれていたのには驚いた。

 店内の壁には、「本のカラオケモーニング」、「白玉堂リーディング・アワー~ちょっとお耳を拝借」、「英詩朗読の会」などのチラシが掲示されていた。本を介した面白いイベントが想像できる。

 ブックカフェを出て駅へ向い、預けておいた「ポッペンを吹く娘」を受け取り、帰路についた。

▼成田山へ通じる表参道とは対照的な裏参道(新道通り)。昭和初期に栄え、かつて映画館や飲食店が並ぶにぎやかな通りだった。今はこの裏参道の空家を再開発する取り組みが進められている。
◆今回の散歩データ、3㌔、約3時間。 

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