ふれあいあごら

身近に迫る危険 ギャンブル依存症

ギャンブルがもう競馬場やパチンコ店の中だけの話ではなく、スマートフォンの中にまで入り込んでいると感じます。公営競技のネット投票は時間も場所も選ばず、誰でも簡単にアクセスできます。SNSや動画広告から違法なオンラインカジノに誘導される例も出ています。海外で合法に運営されているサイトであっても、日本国内から賭ければ犯罪になることに変わりはありません。

2025年3月に警察庁が発表した調査によると、国内でオンラインカジノを利用した経験がある人は約337万人、現在も利用している人は約197万人と推計されています。特に20代(30.0%)と30代(28.8%)で全体の6割近くを占め、20代の利用率が高く、若い世代にとって決して遠い話ではないのです。

ギャンブル依存症は「意志が弱い」「我慢が足りない」という性格の問題ではなく、病気です。ギャンブルを繰り返すことで脳の報酬系や、衝動を抑える働きに変化が起き、やめたいと思ってもやめられなくなり、本人を責めるだけでは状況は良くなりません。

夏休みに利用が増えると断定できる統計は見当たりません。ただ、生活のリズムが変わる長期休暇は、子どもや若者がスマートフォンに触れる時間も自然と長くなりがち。「無料だから」「一度だけ」という軽い気持ちが入り口になることを、懸念します。

依存症の本人が暮らしを立て直すことと、そばにいる家族や子どもの生活を守ること。どちらも欠かすことの出来ない視点です。片方だけに目を向けていては、家庭全体を支えることにはなりません。

一人で抱え込む前に、相談できる場所があることを、まず知ってほしいと思います。行政の窓口から専門的な支援へ、ためらわずにつながれる仕組みを丁寧に整えていきたいと考えます。相談窓口は千葉県が管轄になります。(八千代市議 飛知和真理子)。

◎千葉県こころセンター(精神福祉保健センター)依存症電話相談。☏043・307・3781。月~金曜9時30分~16時30分。相談無料、秘密厳守。
◎全国ギャンブル依存症家族の会・千葉。☏090・7708・9448。

※写真提供:全国ギャンブル依存症家族の会千葉

この記事を書いたライター

今月のプレゼント